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【デッキ紹介】煌めく草木【遊戯王】

こんにちは、Reoです。

今回は【煌めく草木】という、「ホーリーナイツ」と植物族の要素を組み合わせたデッキの紹介記事です。

対戦動画

筆者の所属する遊戯王YouTubeチャンネル「ヒゲch」にていくつか対戦動画が上がっていますので、そちらも併せてご覧ください。

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デッキレシピ

2022年7月1日適用リミットレギュレーション準拠 www.db.yugioh-card.com

デッキコンセプト

このデッキは「SELECTION 10」をきっかけに組み始めたデッキです。
このパックにて既存テーマ強化への期待を押しのけて収録された「ホーリーナイツ」と「サンアバロン」、特に前者の聖夜に煌めく竜を使いたいと思いました。

www.yugioh-card.com

聖夜に煌めく竜 効果モンスター
ドラゴン族/光属性/星7/攻2500/守2300


①: このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
②: フィールドのこのカードは、闇属性モンスターとの戦闘では破壊されず、闇属性モンスターの効果では破壊されない。
③: 1ターンに1度、このカードが相手モンスターに攻撃するダメージステップ開始時に発動できる。その相手モンスターをエンドフェイズまで除外する。この効果を発動した場合、このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。

聖夜に煌めく竜 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

聖天樹の大精霊 リンク・効果モンスター
植物族/地属性/攻0/LINK-3(左下/下/右下)


植物族モンスター2体以上
①: このカードは攻撃対象にされない (この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる) 。
②: 1ターンに3度まで、自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。その数値分だけ自分のLPを回復し、EXデッキから「サンヴァイン」モンスター1体を特殊召喚する。
③: 1ターンに1度、このリンク先のモンスターが攻撃対象になった時に発動できる。攻撃を無効にし、その自分のモンスターの位置を、他の自分のメインモンスターゾーンに移動する。

聖天樹の大精霊 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

これらのカードの効果は同一ターンに対する制限が緩いため、なんとかして同一ターン中に使い回すことはできないかと考えました。
そこで考えついたのが門前払いクロノグラフ・マジシャンのコンボでした。

門前払い 永続罠


①: このカードが既に魔法&罠ゾーンに存在する状態で、モンスターがプレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合に発動する。そのモンスターを持ち主の手札に戻す

門前払い | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

クロノグラフ・マジシャン ペンデュラム・効果モンスター
魔法使い族/闇属性/星6/攻2000/守1700/スケール8


クロノグラフ・マジシャン」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①: 自分メインフェイズに発動できる。このカードを破壊し、手札・デッキから「時読みの魔術師」1体を選び、自分のPゾーンに置くか特殊召喚する。


①: 自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、手札からモンスター1体を特殊召喚できる。
②: フィールドのこのカードを除外し、自分の手札・フィールド・墓地から、「ペンデュラム・ドラゴン」「エクシーズ・ドラゴン」「シンクロ・ドラゴン」「フュージョン・ドラゴン」モンスターを1体ずつ除外して発動できる。「覇王龍ズァーク」1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

クロノグラフ・マジシャン | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

門前払いの効果で任意のモンスターを自爆特攻させると、戦闘ダメージで聖天樹の大精霊が、戦闘破壊でクロノグラフ・マジシャンがそれぞれ誘発し、モンスターを展開します。
その展開したモンスターを門前払いでバウンスすることで再度同じ動きが可能になる、という算段です。
また、その過程で聖夜に煌めく竜がカードの破壊とモンスターの一時除外を行ってくれるため、これらのカードが揃えば相手の盤面を一掃してくれること間違いナシです。

図説すると下記の通りになります。
図の通り、自爆特攻するモンスターをバオバブーンにすれば、次の自爆特攻要員もすぐさま用意できます。

以上のコンボを基軸としてデッキを組むことにしました。

採用テーマ紹介

本デッキにおいて固定された動きはほとんどなく、終盤までは大きく分けて2つのテーマが独立した動きをします。
まずはそこから解説を行います。

植物族+融合関係

P召喚と融合召喚の手段を供給し、また恵みの風による継続的なリソース回収を行います。

序盤の動き

序盤は基本的にアロマセラフィ-ジャスミン+アロマセラフィ-スイート・マジョラム (+恵みの風) を据えることを目標に動きます。

捕食植物オフリス・スコーピオからのルートを基本として、サブルートにバオバブーン+新世壊 (or 時花の賢者-フルール・ド・サージュ) を入れています。
アロマセラフィ-ジャスミンリクルートするモンスターはバラガールであることが望ましいですが、レベルが合わない時のためにアロマセラフィ-アンゼリカも一緒に採用しています。

上記のルートに入れなかった場合でも、新世壊で誤魔化せたり、「ホーリーナイツ」関連のカードでお茶を濁したりできるので、多少の下振れは気にせずに戦える印象です。

Pスケールの確保

前項で用意したアロマセラフィ-ジャスミンがLP回復をトリガーにサーチしてくれるので、これで捕食植物ブフォリキュラ捕食植物トリアンティスを用意します。
これら2枚のスケールは1-8と優秀ですが、それ以外にも優位点があります。

これらのカードは (公式によって意図されたデザインではあるでしょうが)捕食植物ブフォリキュラ捕食植物トリアンティスのP効果を使用して、それらを素材に捕食植物アンブロメリドゥス融合召喚すると、融合素材に使用したPスケール2枚が手札に返ってきます。そのため、P召喚後に融合効果を使用すれば捕食植物アンブロメリドゥスの枚数だけPスケールをフィールドから逃すことが可能になります。

そして、捕食植物アンブロメリドゥスを「序盤の動き」で用意した恵みの風でEXデッキに戻すことで、擬似的にPスケールをフィールドから逃す永久機関として働いてくれます。

ホーリーナイツ

最終的に聖夜に煌めく竜を何度も出力し、相手の盤面へ干渉することを最終目標とします。

全体のつながり

基本的にはサーチの連鎖でカードを用意していきます。

ホーリーナイツ」のサポート対象である「ドラゴン族・光属性・レベル7モンスター」には聖夜に煌めく竜だけでなく、このデッキにおいては古聖戴サウラヴィスオッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴンが存在します。必要に応じてこれらのカードにもタッチしながら戦います。
最終的には聖夜に煌めく竜+聖なる降誕+聖なる降臨の3枚を用意すれば、比較的容易に相手の盤面へ干渉できるようになります。

以降、特筆すべき事項について解説します。

ドラゴン族・光属性・レベル7モンスターの毎ターンサーチシステム

星杯の妖精リース 効果モンスター
天使族/光属性/星2/攻100/守2000


このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①: このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「星杯」モンスター1体を手札に加える
②: このカードが墓地に存在する場合、自分の手札・フィールドのモンスター1体を墓地へ送って発動できる。墓地のこのカードを手札に加える

星杯の妖精リース | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

聖なる降誕 永続魔法


このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①: 自分メインフェイズに発動できる。手札の天使族・光属性モンスター1体を相手に見せ、デッキからドラゴン族・光属性・レベル7モンスター1体を手札に加える。その後、見せたモンスターをデッキの一番下に戻す
②: 相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した場合に発動できる。手札からドラゴン族・光属性・レベル7モンスター1体を特殊召喚する。

聖なる降誕 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

星杯の妖精リース同名カードのサーチが可能なため、②の効果で墓地から回収した後にP召喚で場に出力すれば、①の効果で毎ターン天使族・光属性モンスターを確保することができます。
そのカードを聖なる降誕でデッキに戻せば、毎ターン「ドラゴン族・光属性・レベル7モンスター」をサーチすることができます。

バオバブーン」で少しずつ手札増強

バオバブーン 効果モンスター
植物族/闇属性/星3/攻1200/守1100


①: このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキの一番上または一番下に戻す
②: このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「バオバブーン」を任意の数だけ特殊召喚する。

バオバブーン | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴン 儀式・ペンデュラム・効果モンスター
ドラゴン族/光属性/星7/攻2700/守2500/スケール4


このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
①: 自分・相手のエンドフェイズに発動できる。自分のデッキ・墓地から儀式魔法カード1枚を選んで手札に加える。その後、このカードを持ち主の手札に戻す


オッドアイズ・アドベント」により降臨。
このカードは儀式召喚及び手札からのP召喚でのみ特殊召喚できる。
①: 相手がEXデッキからモンスターを特殊召喚する度に、相手に300ダメージを与える。
②: 1ターンに1度、相手が魔法カードの効果を発動した時に発動できる。このカードを自分のPゾーンに置き、その相手の効果を無効にする。
儀式召喚したこのカードをPゾーンに置いた場合、さらにEXデッキから「オッドアイズ」モンスター1体を特殊召喚できる。

オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴン | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

バオバブーンの①の効果でデッキに戻すカードを儀式魔法であるオッドアイズ・アドベントにすると、エンドフェイズのオッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴンのP効果で再びオッドアイズ・アドベントが回収できるので、実質タダの1ドローとすることができます。

上述の通り、「捕食植物」Pモンスターは手札に戻っているはずなのでPスケールのバッティングが起きにくく、最悪溢れたらオッドアイズ・アドベントを捨てればいいだけなので、取り回し良く対応できます。

P召喚で得られる恩恵

「捕食植物」PモンスターによってP召喚が可能となったわけですが、それによってもたらされる恩恵を一旦まとめておきます。

  • 聖夜に煌めく竜特殊召喚回数が増える。即ち、カードを破壊できる回数が増える。
  • ホーリーナイツ・レイエルに召喚権を充てられる。
  • バラガールの選択効果を墓地から回収する効果に充てられる。

その他の動き

上記で説明できなかった動きのうち、特筆すべきものを解説します。

クロノグラフ・マジシャン」へのアクセス

レベル4のモンスター (ホーリーナイツ・レイエルの墓地効果でホーリーナイツ・フラムエル特殊召喚することが多いです。) にバラガールをチューニングして音響戦士ロックスをS召喚し、そのモンスターと別のモンスターで軌跡の魔術師をリンク召喚すれば、クロノグラフ・マジシャンへの能動的なアクセスが可能になります。

1枚のアクセスに対する展開としては、縛りが掛かることも考慮するとやや無茶があります。しかし、このデッキは最初に説明したコンボに固執しなければ勝負にならないわけではありません
したがって、コンボで勝負を決められる時のみの展開として問題がなく、この程度としています。

実際、このデッキにおいて能動的にアクセスする機会はあまり多くありません。概ねバオバブーンの効果等で引き当てているか、そこまでの間に勝負が決しているかのどちらかです。

一方で、音響戦士ロックス自体は特殊召喚成功時にEXデッキの表側表示のPモンスターを手札に加えられるので、コンボを決める前に使用してしまったクロノグラフ・マジシャンを回収できる点、P効果が攻撃無効効果である点が非常に優秀です。

儀式召喚

このデッキにはオッドアイズ・アドベントが採用されています。
先述した用途ではバオバブーンでデッキに戻して損失の少ないカードとしての運用をご紹介しましたが、ちゃんと儀式召喚を狙う運用も存在します。

オッドアイズ・アドベントPモンスターしか儀式召喚のために使用できませんが、前項で登場した音響戦士ロックスをリリースすれば儀式召喚が可能になります。

このデッキで採用している儀式モンスターは2体ともレベル7であり、音響戦士ロックスと丁度レベルが合います。
古聖戴サウラヴィスなら特殊召喚無効オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴンなら展開抑制+魔法無効と、選べる選択肢もなかなか強いので、詰めの一手として終盤に使いたいコンボです。

残りのカード解説

  • PSYフレーム・ロードΩ, スクラップ・ドラゴン: レベル8Sモンスターとして2枠。捕食植物アンブロメリドゥスバラガールでS召喚します。前者はホーリーナイツ・フラムエルを筆頭に除外されたカードを墓地に戻す役、後者は聖夜に煌めく竜以外に、場に残ったブリリアント・フュージョンを除去する役です。
  • 混沌の創世神: 聖夜に煌めく竜PSYフレーム・ロードΩで一時除外したカードをデッキに戻して完全除去とします。
  • 時花の賢者-フルール・ド・サージュ: バオバブーンを破壊したり捕食植物ビブリスプを回収したりもできますが、一番はブリリアント・フュージョン使用前に墓地に落ちてしまったジェムナイト・ルマリンを回収するケア札としての側面が強いです。
  • 捕食植物キメラフレシア: 稀に相手の盤面を突破しないといけない状況で出すカードです。主に置換融合で出すことが多いです。
  • 天翔ける騎士: ホーリーナイツ・オルビタエル星杯の守護竜で蘇生したジェムナイト・ルマリンとでX召喚するカード。P召喚前に聖夜に煌めく竜の効果を発揮したい時に出します。クロシープと合わせたら強いとは思いますが、まだ使用機会が少ないので使用感は掴めていません。

おわりに

以上、【煌めく草木】のデッキ紹介でした。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

このデッキには前身となるデッキが存在します。
星杯の妖精リースの代わりに超量妖精アルファンを使用することで同様の動きを試みていました。

www.db.yugioh-card.com

このデッキはこのデッキで悪くなかったのですが、が下記の点がどうしても立ち回りづらいポイントでした。

  • クロノグラフ・マジシャンほぼ1度切りになってしまっていたところ
  • 「超量」カードがそこそこ入ってしまっているのに超量士ブルーレイヤーでデッキに戻すので、バオバブーンによるドローバリューが上がりにくかったところ

しかし、「DIMENSION FORCE」の登場でPギミックを入れられたことでこのデッキが革新的に強化され、柔軟性を手に入れられたことは非常に良かったと思います。
ついでに意識はしていませんでしたが、このデッキも全召喚方法を使用するデッキになってしまいました(笑)

門前払いでの駆け引き・リソース回収・一掃コンボと、色んなパターンを楽しめるデッキなので、もしご興味が湧いた方がいらっしゃれば是非一度遊んでみてください。

それでは、またね。